学校で行われてきた集団予防接種の注射針の使い回しによるB型肝炎の

感染者は日本中に沢山いて、その人達は国に対して集団で訴訟を起こしており、

現在も訴訟は続けられています。

裁判所の和解勧告に従って国は原告団と和解する事を決定していて、

和解にいては個々の原告と話し合いが必要になります。

原告団のホームページが作られていて、そこに次のような主張が書かれています。

まず、国の責任を明確にする。

国は注射針の使い回しの危険性を認識していて、Ｂ型肝炎の可能性は予防接種が

行われる前から指摘されていたのにも関わらず放置した責任は大きいのです。

次に訴訟の目的です。

第一は被害者の救済ですが、和解を待たずに死亡されてしまった人達も少なくなく、

既に発病してしまい一生をＢ型肝炎と共に暮らす事を余儀なくされている人も

いるのでＢ型肝炎患者の為の治療体制の確立も求めています。

Ｂ型肝炎の治療体制は国が和解に応じた事で大きく進みました。
もちろん国は和解が成立する前からＢ型肝炎を含むウイルス性肝炎の情報提供は

行ってきましたが、原告団の主張を全面的に認めた事には大きな意味があります。

既に起こってしまった事は取り返しがつかないので、これから先をどうするかが

大切なのです。

集団予防接種が改善されてから新たな患者の発生は激減したと
言われています。
国と患者が一緒になって治療の方法を考えていく事が大切なの
です。