B型肝炎に感染しているかどうかは、血液検査だけで分かりますが、それだけでは、どの程度病気が進行しているか、また、どのような治療を行えばいいのかは、分かりません。
その為に、腹腔鏡を使った検査や、画像診断、肝生検を分析する必要があります。
現代におけるB型肝炎の治療法は、これらの検査結果から総合的な治療方法を検討しています。

慢性B型肝炎が確認された場合に肝硬変になってしまう人は１０万人に対して、１万人弱と言う事で、つまり、１割弱の人が肝硬変になってしまい、又、肝癌になる割合も、何もしなければ５０％になってしまいます。
結論としては、何らかの治療を行う事が必要なのです。

治療には、抗ウイルス療法か、免疫賦活療法の選択があり、抗ウイルス療法には、核酸アナログかインターフェロンの選択があります。

さらに核酸アナログにはLamivudine、　adefovir、 Entecavir　の３種類があります。
研究が進められるに従って、それぞれが新しく行われるようになって来た治療法です。
２０００年から２００６年ぐらいの間に様々な治療法が出てきました。

現在日本で重要視されているB型肝炎はゲノタイプと呼ばれている物です。
インターフェロンを投与して、その後の７年程度の経過観察で、全体の４割弱の患者に大きな効果があったとのデーターがあり、またインターフェロンの投与期間が、４９週以上の長期に渡って投与した患者は６０％弱の効果がありました。
核酸アナログにおいても同様の結果が得られています。

患者の状況を見ながら最適な治療法を選択する事が大切なのです。